試練

あんなにやせ細った父を見たのは初めてだった。

細くなった腕をさすりながら、父の話に耳を傾けた。

父は辛く、苦しく、しんどいと言った。

もしかしたら自分自身を傷つけてしまうかもしれない、とも言った。

不思議なことに、その時私は冷静に子供に接しているかのように優しく笑顔で受け答えしていた。

実家から出て、車で待っていた主人の顔を見た途端、不覚にも泣いてしまった。

「主人には話すまい」と思っていたのに、 変わり果てた父の姿を口にしてしまった。

私は、父に何もしてあげられないし、どうしようもできない。

父を思うと目頭が熱くなり、胸が苦しくてしょうがない。

今はただ父を信じて見守るしかない…

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